Keiko先生のきものDiary vol.2

伝統と時代

着物の世界って、堅苦しくて決まり事が多くてめんどくさいと思われがちです。
気軽に着物を着て欲しい為に、「なんでもいいのよ」とは言いたくないと言うのが本音です。
ただ、おばあちゃんが着物を着ていた時代とは違ってきていて、素材の進化や着用機会の変化など、大きく変わってきている事は事実です。
温故知新、良いものは残して新しいものは取り入れて、着物ライフ楽しみましょう。

ここでは、昔はこうだったという事も含めて、合理的な受け入れ易い着物に纏わるお話をしていきます。

着物を着る為に必要な基本的な物から…

足袋
細かく言うと、素材は木綿、高級なものになると絹、冬に暖かい別珍などがあります。
一般的に木綿の白です。
そして「こはぜ」という爪がついています。
こはぜは3枚から5枚ついていて、4枚こはぜが一般的です。

そして最近見られるのは、ソックスみたいになっている化繊のもの。
こはぜもなくて、靴下みたいに履きます。柄のあるものや刺繍のあるものなどがあります。お値段もお手頃です。ただ、素材が化繊なので、草履を履くとすべる場合があります。普段着の着物には向いてますが、正式な場所やお茶会などにはやはり木綿の白ですね。

足袋だけでこんなに色々あるのです…
もう少し言いますと、足袋はお誂が出来ます。
能楽者の方や邦楽関係の方などは、あつらえている方が殆どです。
能の舞台を観るとよくわかるのですが、足袋がぴったりしていてとっても美しいのです。
美は細部に宿るのです。そして人は足元を見てしまうのです。

足袋だけで長くなりました…次は肌襦袢です。

投稿者プロフィール

KEIKO
KEIKO
着付師
着物コーディネーター
茶道、華道、カラーコーディネート、フラワーコーディネーター資格所有
某着物学院講師20年

女子アナウンサー、オリンピック代表選手などの振袖着付け
神崎流地唄舞名取

5 thoughts on “Keiko先生のきものDiary vol.2

  1. さきこ より:

    Keiko先生、こんにちは。
    お話ありがとうございます!

    正座していると、足袋の縫い目の部分がだんだん食い込んできて痛い気がするのですが、これは足に合っていないからなのでしょうか?

    1. KEIKO より:

      質問ありがとうございます。
      私もそうなります。
      やはり浮腫んで来たりしてそうなるようです。
      銀座にあるむさしやさんと言う足袋屋さんは、そこの縫い目をトンカチで叩いて柔らかくしてくれます。
      そこで買わないといけないかもしれませんが、お誂だけでなく既製品もあり、同じ対応してくれますよ。

      1. さきこ より:

        お礼申し上げるのが遅くなりましたが、ご丁寧にありがとうございました!

  2. あやけん より:

    Keiko先生
    着物について知識がないので足袋の話とても面白く拝読しました。次回の肌襦袢も楽しみです。

    1. KEIKO より:

      ありがとうございます。
      まだまだ実は足袋だけでもお話しがあります。
      歴史や謂れを知って、合理的なものを取り入れて頂けると嬉しいです。

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